2009年9月6日日曜日

南仏のヌードィスト・クラブ






久しぶりに南仏をバスで走りならが25年も前のツアーを思い出した。ある視察ツアーでスペインの太陽海岸コスタデルソルから入り南仏のコートダジュール、北イタリアのリビエラに抜ける海岸線バスツアーである。

視察ツアーと言う事で中年の男ばかり30人位だったと記憶している。まだまだスペインの太陽海岸は今のような華やかさとは比べようも無い田舎で道路はもちろんリゾートマンションもポツポツと言う状態だった。
今でこそスペインは治安も西欧並みに悪く、物価も高いが、一昔前のフランコ時代は、つまりEC加盟前だが、観光客には天国の時代だった。堅苦しかったが物価が安く治安も良い「古き良き時代」のツアーの思い出だ。

スペインの太陽海岸から続く仏のコートダジュールそして伊のリビエラまでの海岸線も当時はニース、カンヌ、サンレモのような都市を中心とした、ほんの一部しか日本人には知られていなかった。まだ日本人観光客も少なく、古き良き時代にのんびりとバスで走った海岸線はいつまでも私の脳裏から離れない。

そのツアーはマドリ、パリ、ローマからお役人さんが1人ずつ付いてくれたと記憶してる。その中のパリの役人がとても話が分かる男で、我々が男だけなのをかわいそうに思ったのか、なぜか何回もパリと連絡を取っていたと思ったら、突然「明日、近くのヌードィストクラブに入れる許可を貰ったので、せっかくだから行って見ないか」とのお誘い。皆1も2も無く大賛成。他の視察を縮めても喜び勇んで行った。

場所は仏のコートダジュールの海岸でバカンスシーズンの最後だったと記憶している。バスで建物の中まで乗り付け、役人を先頭に服を着たまま歩いた。しかし日本人が行く事が分かっていたのか、皆ぞろぞろ出て来たのには驚いた。我々が服を着ているのを見ると、三々五々と散ってしまったのだ。
 彼等の姿や立ち振る舞いがとても自然で、恥ずかしそうでないのにも驚かされた。 恥ずかしいのはむしろこちら側で、堂々と寄って来られると、まともに見られない物なのです。若いカップルは勿論、年寄りのカップル、親子連れなど、皆前を隠さず堂々としていました。

金髪が多く大柄の白人が多かった事を思うと、北のゲルマン系が多かったと記憶している。どうやら太陽の少ない北の人ほどヌードに対して抵抗感がないと初めて知った。後に北欧へ行き少しでも太陽が出れば直ぐ裸になって焼いている彼らの姿を見ると納得した。

その当時デンマークなど夏は自国に居るよりもスペイン辺りの太陽海岸で1ヶ月過ごす方が安いという時代で、国が音頭を取って安いチャーター便をどんどん飛ばしていた時代だったが。
 勿論北の金持ち達のリゾートエリア憧れNO1は南仏コートダジュールである事は今も変らない。何はともあれこのヌーディスト村は良い経験でした。 

その後あるヌードィストクラブに入ったドイツ在住の日本人ガイド夫妻と話をする機会があったが、彼等の経験で面白い話を聞いた。白人は東洋の女性に対して変な先入観が有るとの事。男も女も子供までがあまりに奥方を見に来るので奥さんが嫌がってすぐ出てきてしまったとの事。
 この紙面では書けないが、東洋の女性に対するある種の蔑視であり、その偏見に私も聞いて驚いた。反対にジャポネの男性は浮世絵のお陰で過大評価されているらしいが、こちらの方はうれしい誤解である。

太陽が多い日本人にはヌーディスト村は要らないし、まだ体格的にも足を踏み込まないほうが無難であろう。
『ヌード村みんなで脱げは怖くない 』 てか 今日は落ちが格調低くなってしまった。

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