2011年6月5日日曜日

一年ぶりの北欧で

今回の訪問国はデンマーク・ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの4つでしたが、各国ガイドの説明の中で印象深かったことを少し.



(上記写真はストックホルムの市役所=左はノーベル賞の晩餐が行われるホール、右は晩餐後のダンスホール)

北欧といえば全てのガイド氏が必ず口にする言葉・高福祉、高負担の中味とは? 基本的に国に高く払った分、死ぬまで国が面倒見ますというコンセプトです。下記表の如く消費税だけとってみても4倍を越える。国によっては食べ物などの消費税が低く抑えられていますが、それでも驚くほどの高額です。
下記表の国民負担率という項目を見てもらうと分かるのですが、最低所得の人でも半分はお国にもっていかれる。これだけ取られたら日本では皆ブーたれるだろうが、北欧では皆が素直に払う。この疑問をガイド氏に質問すると皆一様に言った。代議士先生は威張らず、公務員の汚職がない。それゆえ国を信頼していますと。


スウェーデン 標準消費税= 25% 食料品消費税 =12% 国民負担率(2000年)=76,5%
デンマーク 消費税=一律25% 国民負担率=73.9%
フィンランド 標準消費税= 22% 食料品消費税=17% 国民負担率=66.6%
ノルウェー 標準消費税 =24% 食料品消費税 12% 国民負担率=56.2%
日本 標準消費税 =5% 国民負担率=37.2%
(国民負担率とは: 1年間に納めた税金と、それ以外に納めた税金と、それ以外に支払った年金や医療保険などの保険料とを合計した額が、収入のうちどれくらいの割合になったのかを示した数値。)



デンマークのG氏の言葉、「ある代議士先生がパリで夜のナイトクラブのショーに公費で行って大問題になったとのこと。」つまり皆がきびしくチェックできる羨ましいシステムがあるということ。



(写真はノルウェーオスロのバイキング船、ビーゲラン公園、ムンクの叫び)

高い税金を取られるゆえ税金を使う人を選ぶ選挙となると皆慎重になるとの事。投票率はどこも80%は越えるとのこと。選挙日も一日ではなく数日にまたがる場合が多い。また国民総背番号制ゆえ本人確認が簡単なこともあるが選挙する場所も広場や地下鉄の駅前であったりと日本では考えられないシステムがある。これなら選挙結果もどこかの宗教グループの高得票率に支配されないで済むでしょう。足腰立たない年寄りまで投票場まで車でお連れする宗教幹部の熱心さは私には少し不気味と感じるのだが、貴方はいかがか?

5週間の夏休みや、大学までの学費や医療費が無料であったり、老人福祉も日本同様に在宅介護が主流だが最後は国が丸抱えなど、全て北欧では当たり前。 (写真はコペンの人魚姫の像と観光客で賑わうニューハウン港)

あまり硬い話だとつまらないので面白い話をあと2つ。
フィンランドのG氏の話。スピード違反の取調べの現場を見て。「この国ではスピード違反の罰金はその人の所得の多少で多くなったり、少なくなる」との事。



(写真はコペンとストックホルムの王宮の衛兵交代)

スウェーデンのG氏の話「自分の12歳の娘の先生が離婚問題で悩んでいた時、クラスの離婚した親を持つ生徒の皆が、けなげにも先生を励ましたとの事。そこで先生がどの位の生徒が離婚経験者の親がいるか調べたら、22人のクラスで18人の親が最低一回は離婚しているとのこと。」それでそのG氏の娘が帰って来て親に聞いたことが面白い。
その娘は心配になって親に聞いたそうな。『うちはいつ離婚するの』幸いそのG氏はまだ同じ人らしいが。G氏いわく『離婚率は最低でも50%超えるんじゃないの』
北欧では保育園や幼稚園の施設が完備しているので男女みな仕事を持ち、女性も安心して働けるゆえ出生率は日本より高い。それゆえ女性も強く、離婚も高いのだそうな。 離婚はどちらか一方がNOを言えばすぐ別れられるそうな。北欧の女性と結婚しなくて正解。日本人でよかった・てところですか。





今回どの国でも男親が出勤前に赤ちゃんを保育園に連れて行く姿を何回かみたが、G氏が言うには
そんな男ほどカッコいいとの事。 日本人とかっこよいの基準が違うようですな。
日本の男達もベビーカーを引く男がカッコいいなどといわれたら古い私はどうしたらいいのよ。どうする。どうするよ!!




(右の初心はヘルシンキの朝市)