2010年2月28日日曜日

パリMouffetard通りの市場にて



パリMouffetard通りの市場にて
パリで1日フリーになったので、お客様を追い出してから久しぶりにMouffetard通りの市場に行ってみた。昔から自分には男のくせに市場や朝市などへ行くと妙に浮き浮きするという変なくせがある。どうやらこれは死ぬまで治らぬかと思いながら地下鉄7号線Censier Daubentonに降り立った。

パリでは曜日を決めてあちこちと朝市が立つのだが、ホテルの近くにその朝市がなかったので何十年ぶりにここに来て見たのだが、11時頃ゆえかMouffetard通りも人がまばらだったのが少し気になった。昔はもう少し活気があったような気がしたのだが、やはり・リーマン以来の不景気がパリにも影響しているのだろうか?
昼食までは少し間があったので、地下鉄駅Censier Daubentonの傍のS-Medard教会の中で時間を潰す。ヨーロッパの特にカトリック系の教会は何気にふらっと入っても中の彫刻、絵画などを見るのが楽しい。いつの頃よりか私のささやかな楽しみになった。12時頃になったので再び通りを歩いて見たがレストランが多い通りなのに平日ゆえか人もまばら、やはりここは夕方から夕食に掛けてこなければつまらないのか。

しかし何よりも驚いたことが1つあった。それは中国人らしき東洋人が経営する日本食レストランが3つも4つもあったことである。欧米では健康ブームもあってか「すし」や「鉄板焼」の日本食がずっとブームで大変な人気である。それゆえ「SUSHI]とか日本食という看板を掲げれば客が入るということで外人経営の日本食レストランがやけに目につくようになった。板さんが日本人ならまだ良いのだが、中国人などが板長ならば何日前のスシを食べさせるか分かった物ではないということで、パリの大使館などでは本当の日本食レストランには何か目印をなどという動きも有るやに聞くが。

2件まで客を装って声を掛けて見るとウェイターから料理人まで全て中国系だった。他の2件は表構えからして日本人経営ではないと分かったので中の様子とメニューだけを見てギブアップ。こんな店の共通点はスシと焼き鳥メニューがやけに多い。肉は何とかなるが、生のスシに至ってはお腹を壊してはいけないと思い早々に引き上げた。これならオペラ座近くの日本食・「国虎屋」の讃岐うどんの方がずっと満足感があるゆえ、早々とここを後にメトロの駅に向かった。

仏レストランも人が並ぶほど入っていれば意外とつられて入るのだが今日の様にあまりにも空いていると返って入り辛いものである。こんな下町のレストランの定食「Menu」を選べば結構パリらしい充実感に浸れるのだが、歳をとったせいか重いのと塩けの強いソースが段々苦手になってきたのも影響したのか、自然にうどん屋へ足が向いてしまった。

うどん屋の帰りにスーパ「MONOPRIX」でノルウェーの「塩ゆで甘エビ冷凍」の一袋と私のお気に入りの生チーズ「ROUY」を買ってホテルに帰った。仏が最後の場合は「ROUY」という生チーズがいつも日本へのお土産の定番である(帰った頃には臭いが少々きつくなっているのでビニールで何重にも巻くべし)。
ついでに定番の塩バターキャラメルを探してこれもゲット。夕食はホテルでのさびしい夕食であったがワインだけはスーパで10ユーロ以上するリッチな白で乾杯(経験からスーパで10ユーロ以上ならば味としては裏切られないのでお試しあれ)

「生チーズ 海老とワインで 二つぼし」 今宵の夕食は味だけは星付レストラン並でした