2009年9月9日水曜日

我が心の故郷ニュージーランド(NZ)とマス



誰しも心の故郷と言える場所をお持ちだと思いますが。私の場合NZがそれです。NZのツアーがあるたびホットして帰って来たものでした。親切、おっとり、白人にしては差別が少ない、羊と牛しか目につかない。自然がきれい。人間の数の何十倍の羊や牛が居る事で、自然の美しさは想像できるでしょう。 
 その他、日本のしょうゆが手に入りやすい、安いロブスターの刺身、1000円前後で出来たゴルフ、温泉や、土ボタルなんて言う珍しい観光スポット、南島の雄大な自然などなど。添乗員をやった者の中にはNZを第二の故郷にしている者が結構多い。

しかし、いつ頃からだろうか豪州、NZツアーに添乗員が付くツアーはほんの一部になってしまった。
 理由は幾つか有るが,永住の日本人が増え添乗員が必要でなくなった事。オージーやNZの若者達が就職に有利という事で高校の第2外国語で日本語を選択する人が増え、日本語を話す現地の白人が増えた事。
 またワーキング・ホリディという働きながら学べるビザ制度のお陰で日本で1年間学んだ彼らが帰国してガイドになるためであろう。

時々日本人よりきれいな日本語をしゃべる若い白人ガイド来て驚かされる事があるが、そんな若者達は殆どワーキング・ホリディ・ビザで日本に来て、1年日本に居た人が多い。
 そこへ持って来て治安も良ければ、わざわざ日本から経費の掛かる添乗員をはずし、現地でまかなうと言うのは自然な流れであろう。

今回本当に久しぶりにNZに行ったが驚かされた事がある。南島のクライストチャーチの町の中心を流れるエイボン川に、溢れるばかり泳いでいたマスが全く見られなくなっていた事であろう。昔は町の中に大きなマスが泳いでいただけなのですが、なぜか私にはそれが新鮮で非常に感動した事を覚えている。

マスの減少の理由はなぜかと考えてみたが、もしかすると何でも食べちゃう中国系移民が増えたせいではないのか、などと彼らには失礼な推測をしたが。
 わがもの顔に闊歩する中国人が増えたのをみて半分は私のジェラシーかと自分の器の小ささを実感。東洋人といえば日本人しか、それもほんの一握りしか目につかなかった昔は良かったなーと川を見つめながら複雑な気持ちになった。また現地の白人達がこのマスの減少の件に付いてあまり騒がない事にも感動し、NZ人の懐の深さを感じた。

ベトナム難民や香港人(香港からの移民は金持ちが多かったとはいえ)を引き受ける包容力は日本人には真似できまい。価値観の違う者と一緒に住もうという試み、これこそが究極のヒュ―マニズムではないだろうか。
 この10年で300万の人口が400万になりNZは経済的には盛んになったが、わたし的にはこのマスの減少をみた時「昔は良かったなー」と昔を思いだして複雑な気持ちになってしまった。

ある中国人のタレントが日本に来て最初にハトの群れを見た時、発した言葉を思い出してしまった。
『わーあのハトうまそうー』 そのタレントの弁護の為に私から一言。
日本人観光客がエジプト名物のハト料理を前にして発する言葉は皆一緒。 
『本当にハトを食べるんですかー?!……いざ食べると…皆一様に言う!美味いー!!』 

ハトのフン公害で悩んでいる自治体の市長さん、ハトを自由にお捕り下さいなんて看板を中国語で立てれば、1週間でハトは居なくなるかも知れませんなー。今日は最後まで中国へのやっかみだったな。

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