イラクとの戦争で一躍ラマダンと言う言葉を知った人が多かったのでは。
イスラム教の5大戒律の1つと知っておいて下さい。ついでにイスラムの5つの大きな戒律①~⑤をのべよう。
① 1日5回メッカの方角に向かってお祈りをすべし。私には5回のお祈りも次のように聞えた。
朝=起きて働け。昼=食べて軽く休め。シエスタ終了=また働け。夜=夕飯だ。1日終り=寝ろ。
② お祈りの時:アラーは偉大な神で有り、マホメットは最後の予言者である事を言う〔原則はアラブ語〕
③ ハッジ:財力が許せば一生の間に1回は聖地メッカに行くべし。
④ 喜捨:お金持ちは貧しい人に喜んで施しをするべし。
⑤ ラマダン:今日の主題。富める者も貧しき者も等しく1ヶ月の断食をすべし。
ただし本断食ではなく、朝日が出てから沈むまで何も食べず、飲まず。日没後食べてよい。一種の祭りである。この時期にアラブ圏を旅すると皆イライラしている事は確か。もっともお金持ちの王族の中には海外に出てしまう人が多いとか。私も何回か機内で着替えをし、西洋風のファッションで降りて行ったアラブの女姓を目撃しました。
本来マホメットが布教初期の時、敵に追われ逃げ込んだ洞窟の中で水と鳥の卵だけで1ヶ月飢えをしのいだのを忘れないためとか、皆一様に空腹感を分かち合う事で富めるものは貧しき者の事を考え自分を律するためとか、お互いイスラムの連帯を高めるためとかガイド達は色々言ってくれたが。
どれも真実のようだ。だからこれだけ神聖なラマダンにミサイルをぶち込むのはクリスマスや復活祭にぶち込むと同じ感覚なので、アメリカも控えざるをえなかったのです。
でもこの時期皮肉な事に食料の消費量が他の月より増える事は有名。中東のバザールなどに行くと、夕方のお祈りに合わせ店の前の道にテーブルを出し皆で一斉に食べ始める姿はやはり何か胸打つ物がありました。そんな風景にトルコのバザールでは良く出会った。
珍しそうに眺めていると、よく一緒に食べないかと誘われた。普段は食べる場所ではない店先の道路上で仲間と車座で食べる。祭りならではの光景である。皆空腹ゆえか食べ始めの時のなんとも嬉しそうな顔。まさにお祭りの顔になっていた。
ちなみにイスラム諸国では今でも太陰暦を使っているので毎年少しずつラマダン開始日がずれて来る。彼らもこの祭りがずれて来て真夏にぶつかるとつらいとの事。
ラマダン以外の戒律、例えば酒は飲むな。豚肉は食うな。4人までの妻はOK。少年の割礼〔ユダヤ人は生まれてすぐやる〕など日本人には分からない風習も多い。戒律もその宗教の成立過程を知り、砂漠の多い風土を見たり体験して始めて納得出来る事も有ります。例えば雪が降る北のイスラム国で酒を飲むイスラム教徒を時々見かけることなど。
イスラム国の中では親日的で日本の事を尊敬しているトルコから旅するとイスラムの国が好きにならないまでも、少しは理解出来るかも知れぬ。実際トルコを旅すると分かるがそのまま現地の人と結婚して住み着いている日本女性を他のイスラム国より多く見受けた。
あの天敵ロシアを破った故か、巷にあふれる日本製品故か、ともかく日本人を尊敬しているのがうれしい。顔が西洋、心が東洋という国です。ヒッタイトの遺跡から、カッパドキアの奇岩、パムッカレの温泉、イズミールのギリシャ遺跡、有名な古代のトロイ遺跡、そして東西が交わるイスタンブールと毎日飽きさせない。
開祖マホメットの姉さん女房の言い伝えによると、彼の好きだったものは甘い物、香水、若い娘達だった由。晩年は4人ほどの若い女性に囲まれていたとの事。とても人間くさい開祖のようです。
最後に世界3大宗教の3開祖が本断食〔40日間水のみで過ごす〕を成し遂げたと言う事実をご存知か。何か不思議を感じませんか。1ヶ月もやれれば、五感が異常に鋭くなり、手の先からすごい超能力が出るとの事。
あなたも本断食して宗教家に成りませんか!そして麻原のようにハーレムを作って次のような説教でもしましょうか!
“若い娘よ、あなたの悩みは服を脱いですべてを開放すれば救われる”インシャラー(神の召すままに)
“年老いた娘よあなたの悩みは服を脱ぐと反って深まる 。顔まで隠しなさい”インシャーラー
落ちが少しセクハラ風に流れたことお許しあれ。
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